茶のルーツをたどっていくと様々な発信地にぶつかるのですが、 大航海時代からのお茶の中心は、何といっても福建省武夷山になることは 議論の余地のないところかと思われます。
幾多の銘茶を生み出す、この一大お茶産地から 東インド会社を中心にするオランダ人は、 ウーロン茶をアモイに運び ヨーロッパ各地へ運んでいました。
当時この地域の利権を握っていたのはオランダ。 指をくわえてこの有様をながめていた航海時代の盟主イギリスは なんとかこの利権構造を打破するために躍起だっていました。
まず考えたのが盗掘、 当時、清国で門外不出の宝物として、輸出が御法度だったお茶木を盗み出し、 自らの植民地であるインド、セイロンに茶畑を作ろうと悪巧みをするのですが、 いっこうにお茶の木は育ちません。
そこで考えた悪巧みが農民の拉致、強制移住です。 こうして天下の銘茶ダージリンが誕生するのですが、 元はといえば武夷山の株分け何代目かの親戚であることは間違いありません。
世界の三大紅茶といわれる ダージリン、セイロンのウバ、福建のキーモン。
しかし、武夷には独自の薫製香りをつけた銘茶ラプサンスーチョンがあります。 グレー伯爵がブレンドしたアールグレイにタッチが似た個性的な紅茶です。 この紅茶のミルクティーはイギリスのスノッブが大好きだと聞きます。 横浜ティーガーデンには、キーモンもラプサンスーチョンも鎮江も 特別仕立ての特級品が眠っています。

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