中国茶の中でまず本物が入らないお茶といえば、 洞庭湖の君山銀針、そして武夷山の大紅袍。
その中でも初代大紅袍の株分けである２代となると かなりの労力と努力が必要です。
武夷山の高台にわずかに残る元祖大紅袍は 中国の国宝に指定されるほどの超一級稀少茶樹 一昨年の収穫量はわずかに２キロ。
その半分が政府に、残り半分は中国国内の お茶市場でオークションにかけられ １キロあたり１０００万円以上の価格で 落札されたといいます。

◇銘茶の命名にも最高の賛辞が…◇

銘茶には必ずその名前の由来があります。 随代から営々と行われた科挙制度 （上級国家公務員試験といえばいいのでしょうか） 何千人という受験者の中からわずかの者が科挙に合格。
その科挙の中から３人の進士が生まれ、 そのトップに位置する人を状元といいました。
夏のある日、 病にかかった状元は武夷の山寺に身を寄せます。 寺の和尚の勧めで岩場の崖に生える茶の木からとれた茶を飲んだところ、 病はたちどころに消えうせ元気を取り戻したといいます。
状元は自らの三品の証である紅のマンパオ（袍）をその木にかけ感謝しました。 大人の紅のマンパオ…これが大紅袍の名前の由来だといわれています。

◇プレミアムの中のプレミアム◇

さまざまな銘茶の中でもこれほどバランスがいいお茶は類をみません。
素晴らしい蜜香。喉元に残る岩韻。角のない味。 そして生命の強さを感じるボディーの重さ、 どれをとっても超一級の深みを感じられる銘茶中の銘茶です。